UselessDad’s diary

気になることを書きたいと思います。

住宅展示場に行って失敗しない為に



はじめに

家を建てるには何千万円という費用がかかる、言ってみれば人生最大の買い物になります。大きな買い物ということは、それだけ中身をちゃんと吟味していかないと後々に後悔してしまいます。

家は車や家電のようにすぐに買い替えるということはできません。
私たちにとって一生に一度の買い物と考えているので、車や家電のように、買い替え前の使い勝手、乗り心地や使い心地、機能・性能などを次の買い替えの時に参考にすることが出来ないのが困ります。

一生に一度の買い物なのに、家を買うためにどう進めていけばいいか、何を判断基準に決めればいいか分かりません。なので、家を建てようと思ったら、まずは住宅展示場に行って、どんなハウスメーカーがあるのか見に行って実物を見てみようと思いました。

実際に住宅展示場に行ってみて、当たり前ですが、家はカタログやインターネットの情報だけではわかりませんので、住宅展示場等に行って、実物を見ることは必要なことだと思います。
実物が体感できるいい機会であり、幾つものハウスメーカーを一度に比較できるという意味で住宅展示場はとてもいい場所だと思います。

しかし、ハウスメーカーの営業によって、一生に一度の買い物が自分に合わない形で、あっという間に進んでしまい、後から後悔してしまうという話を聞くことがあります。そうならないようにしたいです。
住宅展示場での体験を家作りに上手く活かせるように、住宅展示場に行く前に知っておいた方がよかったことを書きたいと思います。




家を建てる

家を建てようと思ったら、どうしたらいいでしょうか?まず情報を集めとしてインターネットで検索したり、雑誌を見ますよね。フリーペーパーなどもお店などに置いてあります。
また、住宅会社に直接話を聞きに行くこともできます。そこで、住宅展示場に行って、いくつものハウスメーカーの家を見に行くのが手っ取り早いと思いました。

住宅展示場はたくさんのハウスメーカーの住宅がまとまって展示してあり、一度複数のハウスメーカーの家を比較検討出来る便利な場所です。
しかし、とりあえず行ってみた結果、最初に入ったハウスメーカーで引き止められて随分時間がかかってしまって、結局他のハウスメーカーの家が見れず比較できませんでした。
1つのハウスメーカーにどのぐらい時間がかかるのかをあまり考えずに、せっかくの休みを使って行くのだから、たくさん見ようと思い、かなりタイトなスケジュールにしてしまいました。また、コロナの関係もあって事前予約が必要であり、たくさん予約を入れてしまった結果でした。時間には余裕を持つ必要があります。
また、とりあえず見に行ったハウスメーカーの営業担当者がその後直ぐに自宅に訪問して来てたり、次の予定を組んだりします。いつのまにか具体的な話が進んでしまい、なんとなく自分の希望を伝えると、それを盛り込んだプランをすぐに作ってきます。何かしっくりこないけど、自分が言った希望を満たしているし、どこをどうすればいいのかもわからないので、言われるがままにしていると、契約寸前まで行ってしまいます。そうなればハウスメーカーの営業担当者もあの手、この手を使ってなんとか契約を結ばせようとします。

家を建てるのは非常に労力と時間が必要です。家を建てた後、何十年という未来の暮らしを育んでいけるのであれば、言われるがままで進めていくことで時間もかからないしとてもいい家作りだと思いますが、建てた後に、こんな選択肢があったのかとか、こうしておけばよかったとか、後悔することがあります。実際、各ハウスメーカーの特徴がありますので、1つのハウスメーカーの話だけではわからないこともあります。

ハウスメーカーは家を売ることが仕事なので、営業の効率重視だそうです。営業担当者には当然ノルマがあって、いかに時間をかけずに契約まで進められるかで評価されるようになっているそうです。すべてのハウスメーカーそうではないとは思いますが。

私は、家作りは100点満点はなかなかでないと思っています。家の建築工法、材料、大きさ、機能・性能、間取り、アフターサービス・ケア、金額などが各ハウスメーカーで違い、すべて100点満点の家はなかなか見つからず、どれを優先して、どれを妥協するかで、最終的にハウスメーカーを決めることになります。もちろん、建てた家は自分にとって100点満点ではあると思いますが、建てるまでの過程ではどこかで少なからず妥協はしているのではないでしょうか。そうではないという方いましたらごめんなさい。




住宅展示場に行く時には事前準備が大切です

先ほども書いた通り、休みを使って住宅展示場に行くのだからと欲張るとロクなことはありません。まずは住宅展示場に行く前にどのハウスメーカーを見にいくのかを事前に決め、準備をしておいたほうがいいと思います。

住宅展示場に出展しているような大手住宅メーカーだと、自社で効率良く受注ができるように、営業の仕方がマニュアル化され、営業担当者がそれに基づいて対応しているそうです。住宅展示場に出展するには、かなりの額の費用がかかりますので、出展するハウスメーカーは、その費用を回収しなければいけないので、たくさんの契約をとる必要があります。なので、各ハウスメーカーは、住宅展示場での自分の会社の家に来場した方に対して、滞在時間を長くしてもらう、特に着座つまり椅子に座っての面談時間を長くしてもらえるように、あの手この手での話が出来るような研修を受けているそうです。

実際来場者の着座からの面談時間が、30分以上あれば契約率が高くなるとか、1時間以上を記録していて、営業担当者の業績評価に使っているところもあるそうです。もちろん、そうではないハウスメーカーもあるとは思いますが。
そのため、何気なく入った最初のハウスメーカーで、気が付いたら1時間以上滞在していて、その後のハウスメーカーは気になっていたところまで見て回る時間が無かった、ということになってしまうことがあります。実際私たちもそうでした。
ハウスメーカーは来場してもらった方に、少しでも長く自分のところに滞在してもらおうと、様々な準備をしています。私たちもせっかくの休みに時間を作って出かけるわけなので、事前の準備をしていって、上手く実物が見れるように住宅展示場を使いこなして頂くことが必要だと思います。
では、事前にどんなことを調べたり、検討して準備をしておいたほうがいいのでしょうか。




住宅展示場を事前に調べる

まずは、ご自分のお住まいの最寄にある住宅展示場がどこにあるか調べるところから始めます。ここで注意して頂きたいのが、住宅展示場を探して検索しても、検索結果で出て来るのがどこか特定の住宅会社の展示場の案内だったりすることがあります。これは、よく見ると広告と出ていて、その会社が住宅展示場を探して検索した人に見てもらえるように広告を出しているからです。

そこで、その住宅会社のページを見だしてしまうと、住宅展示場について調べるつもりが、気が付いたら、その住宅会社で家作りを検討していたということになってしまったりするので、気を付けてください。




自分が建てたいハウスメーカーは?

と聞かれて、『はい。私が建てたいハウスメーカーはここです!』とすぐ答えが出て来る方はそうそういないと思います。もちろん、ご両親だったり、お知り合いだったりが建てた家がすごく気に入ってここのハウスメーカーがいいという方もいると思います。

広告や宣伝で名前を知っているところもあれば、まだ知らないけれども、自分の家作りにぴったりの住宅会社があるかもしれません。ここで住宅会社という言葉を使いました。
これは、一般的にハウスメーカーはという言葉からは、全国規模で展開している大手の住宅会社の事をいう事が多いですが、実はそれ以外の住宅会社のほうが数的には多いと言われています。例えば、ハウスビルダーと言われる県単位で展開する住宅会社、工務店と言われる注文住宅を市町村単位で展開する住宅会社。ローコスト住宅を市町村単位で展開する住宅会社、家を建てた状態で販売する建売住宅、大工さんが建てる住宅等々。この中で住宅展示場に出展しているのは、全国展開をしているハウスメーカーや県単位で展開しているハウスビルダー等の規模を大きく展開している住宅会社となります。

最寄りの住宅展示場のサイトで出展しているハウスメーカーをざっと確認して見て下さい。その中で、何かこのハウスメーカー気になっていたんだようなというところがあれば、そこは見に行ったほうがいいですよね。




住宅展示場ではどんなハウスメーカーが見れるのか?

私の最寄りの住宅展示場では2021年時点でも35社ほどのハウスメーカー、住宅会社が出展しています。なかなか多いです。こんなにあったら、どう考えても全部を見て回るのは時間がありません。ましてや、お子様を一緒に連れて行って回れる時間も限りがあります。ただ、各ハウスメーカーには子供専用のスペースやおもちゃなどが置いてあり、子供にも飽きさせないような工夫をしています。これも滞在時間を長くするためのハウスメーカーの手だとも思いますが。子供もかなり楽しんでいることろもあり、また行きたいとか、あの家がいいとか言われることもあります。

ただザッと見るだけという訳にもいかないと思うので、良さそうなところで話を聞く時間も考えると、事前に3~4社位に見て回る住宅会社を絞り込んでおくほうが、時間的余裕もあっていいかと思います。
その際は事前にホームページで見ていて、何かピンとくる会社が無いなという場合は、無理に行ってみる必要も無いかと思います。

住宅展示場に出展していない住宅会社も多数ありますので、その中でホームページを見てみて、良さそうな住宅会社を何社かピックアップして。その中で、個別にモデルハウスを持っている会社や、完成見学会という機会を設けている会社に見に行ってみるのも有効な時間の使い方です。貴重な、ご家族のお休みの時間ですので有意義に使いたいです。




住宅展示場では鉄骨系か木造系か?

住宅展示場で行ってみる会社を3社位に絞ってみる際には、大きく分けて見るのも一つのやり方です。
1つは、鉄骨系メーカーか木造系メーカーかです。鉄骨系でもボックスラーメン構造、〇〇。木造系でも在来軸組み工法、その中でも物で無垢材という天然の木材を木と木を組み合わせて作る工法や集成材を金物で固定する工法、小さい木材と構造用合板を釘で留めて固定するツーバイフォー工法等いろいろな種類があります。どの工法だからいいとか、この工法だから耐震的に弱いとか、断熱気密性能が低くなるとかいうのはではなく、各ハウスメーカーがそれぞれの工法の特性を活かしながら、どのように扱って一つの家にまとめていくかで違いが出てきます。
まずは、大枠で分けて見るのがいいと思います。鉄骨系か? 木造系か?です。

例えば、今回は鉄骨系のハウスメーカーだけ回ってみよう、その中で3社をピックアップして見るという感じです。そして、できれば木造系も日を改めて3社回ってみるといいと見比べられていいと思います。なかなか、時間が限られている中での時間を作るのは、大変かと思います。しかし、家を建てた後で友達の家のこの住宅会社のほうが良かった。自分が家を建てた時はこの会社は検討していなかったために後悔しないよう、できるだけ検討した方がいいと思います。

実際、私たちもはじめは鉄骨系メーカーを見て回り、そのメリット、デメリットを確認したあとで、木造系メーカーを見て回り、そのメリット、デメリットを比較しました。
あくまで判断材料の1つです。行って疲れたとならない範囲で、できるだけ回る会社と時間を絞って、一通り自分なりの判断ができるようにしていると楽です。
もちろん、鉄骨系は考えていない、逆に木造系は考えていない、時間がもったいない、時間がないのであれば、ホームページを見てみてこの会社は自分の好みでは無いと感じるところがあれば、そこの会社は検討から外していけばいいと思います。
事前に、ざっとでも見てみて、検討していく対象を絞り込んで行けば時間を短くできます。




住宅展示場に訪問する目的を決めておく

さあ、見てみようと思う3社が決まりました。では、行ってみようの際に、何となく行くのではなくて、訪問する目的を決めて行ったほうがいいです。

見るだけなのか?打合せまでするのか?

私のようにとりあえず行くと、3社に絞っていても最初の1社で随分時間がかかってしまい、残りの2社の時間が同じように取れなくなってしまう可能性があります。3社目はほとんど時間が無くなっているかもしれません。

先ほどから書いていますように、住宅展示場で対応してくれるハウスメーカーでは、来場者に対して少しでも自社での滞在時間を長くするように準備をしているからです。仕事でやっているわけですし、住宅展示場に出展する経費が掛かるので、どうしてもそうなってしまいます。
なので、例えば今回は実際の建物を見るのは初めてなので、ざっと見て回るだけにしようとか、時間に余裕もあるので一緒に話も聞いてみよう等事前に訪問する目的を決めておいたほうがいいです。

建物を見るだけの場合、住宅展示場に建てられている建物は非常に大きく、機能・性能も非常に高く、設備も非常に豪華です。実際に自分が建てようと考えている家とは程遠いですが、人は欲張りで、よく見えてしまい、自分を見失ってしまうこともありますので注意してください。そのことを踏まえた上で見ることをお薦めします。現実的な建物を見たい場合は、モデルハウスや現場見学会などに行く方がよいと思います。

話を聞いてみようという場合は、前もってその日のスケジュールを伝えておくといいです。時間を決めて話を聞くことで、自分が行きたいハウスメーカーにも時間がとれます。その中で、もっと詳しく聞きたいと思ったら、別な日に時間をとって話を聞くことも必要です。また、各ハウスメーカーはそれぞれの特徴の話をしますので、ただ3社の話を聞いただけでは違いや比較ができません。事前に各社に同じ質問を聞けるように、質問を準備しておき、その回答をもとに違いや比較することができます。

あえて見るだけにしておくことも

では、どんな質問をしていこうか? これも家作りの検討を始められたばかりの方にとっては、何を質問して比較していけばいいか?は分からないと思います。
あまりよくないのが、広告で出ているハウスメーカーが勧めている特定の機能や、住宅展示場で最初に見たハウスメーカーの説明で気になったことを、質問として他の会社に聞いて比較していくことです。もちろんその機能は素晴らしいと思いますが、それはそのハウスメーカーの特徴であって、自社の家を他社よりもアピールできる点を説明しているので、それが自分の家作りにとっての判断基準と同じであるとは限りません。

住宅会社は、今家を売ることができればいいですが、私たちに必要なのは一生に一度の買い物で、老後まで見据えた長い期間を暮らしていけるという基準をもって住宅会社を比較することだと思います。それを踏まえた上で質問を考えることが大切です。
そのような質問が思い浮かばなければ、最初の住宅展示場の訪問では、どんな感じがつかめるように見て回るという事だけにしておいたほうがいいこともあります。各ハウスメーカーの話に影響され、自分の家作りが、思い描いていた方向とは違う方向に向かってしまうようにならないでほしいです。